速報天気図(SPAS)の読み方
SPASとは、日本周辺の気圧や前線を解析して3時間に1回(0時を除く)描画した速報天気図です。
テレビなどで(現在の)「天気図」と言うときはこの速報天気図のことを指すことが多いです。
気象庁が1日に7回更新しています。
アジア太平洋地上天気図(ASAS)から日本周辺を抜粋し、日本語で表記されています。
ASASにはやや専門的な海上警報の情報も書き込まれていますが、速報天気図では省略されています。
ASASとSPASは自動的にできるものではなく、人の意図が込められています。
天気図の例
(図は気象庁HP天気図(日本周辺カラー)から抜粋し、注釈を記入)
等圧線
海面気圧の等圧線が黒の実線で4hPa毎に描かれています。
気圧は様々な標高で観測されているため、観測値をそのまま使うのではなく、同じ高度に補正した値が使われます。
点線はその中間(±2hPa)に描かれることもある補助的な線です。
太線は20hPa毎に描かれます(1000hPaや1020hPa)。
等圧線が混みあっている所では風が強く吹きます。
等圧線が同じ間隔なら、陸上より海上の方が強い風が吹きやすいです。
高気圧
高気圧からは時計回りに空気が吹き出します(南半球では反対回り)。
高気圧の中心付近は等圧線が緩やかになっていて、あまり強い風は吹きません。
何hPa以上で高気圧という基準はありません。
周囲より高い所が高気圧です。
低気圧
低気圧の中心に向かって反時計回りに空気が吹き込みます(南半球では反対回り)。
何hPa以下で低気圧という基準はありません。
周囲より低い所が低気圧です(中心位置がわからない時は低圧部)。
中心から前線がのびている低気圧は温帯低気圧です。
「低圧部」は中心が定まってくると「熱帯低気圧」になり、発達すると「台風」になります。
台風を含め熱帯低気圧(暖気のかたまり)が寒気に近づくと温帯低気圧に変わります。
温暖前線
暖かい空気が冷たい空気を押して進んでいる所です。
温暖前線上の半円は暖かい空気の進行方向に向いています。
温暖前線の北側に広く雨雲が広がることが多いです。
もう少し詳しい説明は用語ノートを参照してください。
寒冷前線
冷たい空気が暖かい空気を押して進んでいる所です。
寒冷前線上の三角形は冷たい空気の進行方向に向いています。
寒冷前線の近くでは、温暖前線と比べて細い雨雲ができやすいです。
もう少し詳しい説明は用語ノートを参照してください。
暖域
温暖前線と寒冷前線で半分囲まれた場所です。
暖かく湿った空気が流れ込んでいます。
急に雨雲ができて土砂降りになることもあります。
停滞前線
密度差(≒温度差)や水分量に差がある空気の間にある所です。
温暖前線や寒冷前線と違い、あまり一定方向に動かない前線です。
動き出すと温暖前線や寒冷前線に変わります。
温暖前線に描かれる半円と寒冷前線に描かれる三角形が両方交互に描かれます。
キンク
前線上でカクンと折れ曲がった所です。
低気圧に近いもので、低気圧になることもあります。
停滞前線や寒冷前線上にできることが多いです。
高気圧や低気圧の移動方向
低気圧や高気圧は上空の風に流されて移動します。
上空の南西風に流されて北東方向に移動する低気圧は発達するかもしれません。
(低気圧が上空のトラフ前面に位置する場合)
もう少し詳しい説明は用語ノートを参照してください。