ECMWFの降水種類別降水確率の見方(ECMWFとは)
ECMWF(ヨーロッパ中期予報センター/欧州中期予報センター)はヨーロッパにある中期予報の専門機関で、世界的に精度が高いことで知られる数値予報モデルを運用しています。
本記事では、そのECMWFが公開している「降水種類別降水確率グラフ」の見方を、初心者向けにわかりやすく解説します。
このグラフを使うことで、雨だけでなく雪や凍雨など降水の種類ごとの発生確率を確認することができます。
降水種類別降水確率とは
降水種類別降水確率は、ECMWFのアンサンブル予報(ENS)によって算出されるデータで、1日2回更新されます。
アンサンブル予報(ENS)を用いることで、不確実性も含めた予測が可能です。
最大で約7日先まで、指定した地点の降水の種類とその確率をグラフで確認できます。
ただし、予測日数が先になるほど誤差が大きくなる点には注意が必要です。
本サイトでは地図で地点を指定してECMWFの天気予報を表示する日本語のリンク集も用意しています。
降水確率グラフの例

ECMWF Precipitation type meteogramから抜粋。
説明のため青色の文字や枠を書き足しました。
©2024 European Centre for Medium-Range Weather Forecasts (ECMWF)
出典:www.ecmwf.int
ライセンス:CC BY 4.0 (https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/)
免責事項:ECMWF does not accept any liability whatsoever for any error or omission in the data, their availability, or for any loss or damage arising from their use.
降水の種類と意味
グラフの凡例には、以下の降水の種類が表示されます。
・雨
・みぞれ
・湿った雪
・雪
・凍雨
・着氷性の雨
凍雨や着氷性の雨は、地面や物体に氷が付着する危険な現象であり、交通障害などの原因になることがあります。
降水確率グラフの見方
棒グラフの色の違い
降水確率は色分けされた棒グラフで表示されます。
濃い緑色:1時間あたり1mmを超える降水の確率
黄緑色・薄い黄緑色:1時間あたり1mm以下の弱い降水の確率
この定義は、日本の気象庁が発表する降水確率とは異なるため注意してください。
実際の読み取り例
例えば、北緯33.24°・東経131.69°地点の予測(2023年5月21日00UTC初期値)では、主に雨が予想されています。
この例では、22日の午後に降水確率が高くなっており、特に弱い雨を含めると60%以上の確率で降水が予想されていることが読み取れます。
時間軸(UTCと日本時間)の見方
グラフの横軸は時間を示しており、1目盛りは6時間、1日あたり4目盛りで構成されています。
ただし、棒グラフは6日先までは3時間ごとに表示されます。
ECMWFの時刻はUTC(協定世界時)で表示されているため、日本時間(JST)とは9時間の差があります。
そのため、日本時間で見ると約1.5目盛り分のずれが生じます。
日中の天気を確認する場合は、1日の前半2目盛りを中心に見ると分かりやすくなります。
利用する際の注意点
このデータは数値予報に基づくものであり、特に予報期間が長くなるほど不確実性が大きくなります。
あくまで参考情報として活用し、最新の天気予報と併用することが重要です。
活用のポイント
降水種類別降水確率は、以下のような場面で特に役立ちます。
・登山やアウトドアの計画
・航空・交通への影響判断
・雪や凍結リスクの事前把握
一般的な天気予報では分かりにくい「降水の種類」まで確認できる点が大きなメリットです。
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