ECMWF「Tropical cyclone activity」の見方|台風発生・接近確率予測の読み方

ECMWFの台風予測図「Tropical cyclone activity」の見方を解説します。

「Tropical cyclone activity」は直訳すると「熱帯低気圧の活動」です。
台風など熱帯低気圧が接近する確率の予測図が表示されています。
(すでに存在する熱帯低気圧と、予報期間中に新たに発生する可能性のあるもの、両方が対象です)

ECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)とは?

ECMWF(European Centre for Medium-Range Weather Forecasts)
ヨーロッパの国際的な気象機関です。
世界でもトップクラスの精度を持つ数値予報モデルを運用しています。
数日〜10日先の中期予報に強く、日本の天気予報でも参考にされています。

ECMWF台風予測図「Tropical cyclone activity」の見方【図解】

図の右下(①の下)をクリックすると、図の凡例が表示されます。
凡例に表示されている「Tropical storm strike probability(%)」は、
台風を含む熱帯低気圧が、指定した時間までの48時間以内に300km圏内を通過する確率です。
かなり簡略化して言い換えると、台風または熱帯低気圧が接近する確率です。
ECMWF Tropical cyclone activity(台風発生・接近確率予測)の見方
ECMWF Tropical cyclone activity(公式ページ)から抜粋
説明のため番号を書き足しました。
©2026 European Centre for Medium-Range Weather Forecasts (ECMWF)
出典:ECMWF(www.ecmwf.int)
ライセンス:CC BY 4.0 (https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/)
免責事項:ECMWF does not accept any liability whatsoever for any error or omission
in the data, their availability, or for any loss or damage arising from their use.

上の図は、2026年8月1日18UTC(日本時間2日3時)までの48時間以内に熱帯低気圧が接近する確率です。
対象の時間は、左側のメニュー「Valid time」か、図の下部に表示されています。

この確率は、ENS(アンサンブル予報)を利用して作成されています。
ENSとは、複数のシミュレーション結果を使って予測のブレ(不確実性)を表現する手法です。
熱帯低気圧の通過を予測したメンバーの割合から接近確率が算出されています。
(少しだけ入力値を変えた51通りの計算を行い、確率を算出します)

操作方法

スライダー(②の下の黄色い丸)で日時を移動できます。
▶ボタン(③の下)を押すと、アニメーション表示になります。

最初の予報図は72時間後(3日後)から始まります。
その後は24時間ごとに予報が表示されます。

Intensity(強度)の選択

左側のメニュー(図の④)で、対象とする熱帯低気圧の強さを選択できます。
・Tropical cyclones:風速8m/s超(熱帯低気圧)
Tropical storms:風速17m/s超(台風の強さに相当)
・Hurricanes:風速32m/s超

注意点

中心が暖かい低気圧を熱帯低気圧として認識する手法とのことです、
発達した温帯低気圧が誤って熱帯低気圧として判定されてしまうことがあります


Tropical cyclone activityの読み方のまとめ

「Tropical cyclone activity」の図では、台風が接近する確率を確認することができます。
この図は気象庁の台風予報を補完する資料として使うと便利です。

気象庁の予報円は台風の中心位置の予測誤差を示しています。
予報円が大きいとき、予報の誤差が南北・東西どちらの方向に大きいのかはわかりません。

Tropical cyclone activityは複数の予測計算結果を集計しています。
予報円では分かりにくい進路予測のばらつき
台風などの熱帯低気圧が接近するリスクの高い地域
を把握することができます。


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