過去に雨が降った日と降水量の調べ方
気象庁のホームページ(以下気象庁HP)を利用して過去に雨が降った日と降水量を調べる方法を紹介します。
気象庁によると、全国に約1300箇所のアメダス観測所があるそうです。
これらの観測所のデータが気象庁HPで無料で公開されています。
東京都心で2025年5月に雨が降った日とその日の降水量を調べる例を紹介します。
気象庁HP
過去の気象データ検索(外部サイト)
を開き、「都道府県選択」(図の①)をクリックします。
次に調べたい都道府県を選びます。
今回は東京都(図の②)をクリックします。
次は観測地点を選びます。
全国の市町村数は約1700ですので、調べたい町に観測所がないこともあります。
今回は東京(図の③)をクリックします。
(”東京”は千代田区の観測のようです)
積雪や気温と違い、降水量はほとんどのアメダス観測所で観測されています。
(灰色の背景色に白抜き文字の地点は現在観測を終了しているため、新しい観測データを確認することはできません)
参考
どうしてもピンポイントの雨の状況を調べる必要がある場合は、
気象証明と鑑定(外部サイト:気象庁)を依頼する手もあります。
気象証明や鑑定は1万円近くお金がかかり、時間もかかります(結果を受け取るまでに数ヶ月かかることもあります)。
余程の事情がなければ最寄りの観測所のデータで代用してください。
下のような画面が出たら、「2025年」を選択します(図の④)。
次に「5月」(図の⑤)を選択します。
その次に「2025年5月の日ごとの値を表示」(図の⑥)を選択します。
2025年5月の東京(千代田区)の観測データが表示されます。
降水量の列(図の⑦)にその日の降水量が表示されています。
”東京”の例では、2025年5月の2日、4日、6日、7日、9日、10日などに雨が観測されています。
5月2日は1日で50.5ミリの降水があったことがわかります。
5月3日の"--"は全く雨が降らなかったという意味です。
5月4日の"0.0"は弱い雨が降ったことを意味しています。
(0.0のデータは観測地点によって意味が変わりますので注意してください。詳しくは0.0のデータを見るときの注意点を参照してください)
参考に練馬と世田谷の観測データも例示します。
下は練馬の観測データです。
降水量の列(図の⑧)から、5月2日に1日で56.0ミリの降水があったことがわかります。
下は世田谷の観測データです。
世田谷では降水量だけしか観測されていないため、表示されるデータが少なくなっています。
降水量の列(図の⑧)から、5月2日に1日で60.0ミリの降水があったことがわかります。
【 0.0のデータを見るときの注意点 】
「東京」で表示される0.0と練馬や世田谷で表示される0.0の降水量は意味が違います。
「東京」で表示されている0.0は、0.5ミリ未満の弱い雨が降ったことを意味しています。
全く雨が降っていない日は"--"と表示されます。
一方で練馬と世田谷では、0.5ミリ未満の弱い雨が降ったかどうかはわかりません。
全く雨が降らなくても、0.5ミリ未満の弱い雨が降っていても、0.0と表示されます。
この違いは感雨器という観測機器が設置されているかどうかによります。
東京(千代田区)には感雨器と雨量計の両方が置かれています。
感雨器があればポツッとでも雨が降れば雨を検知できます。
雨量計は0.5ミリ以上の雨が降ると雨の記録が残りますが、それ未満の弱い雨は検知できません。
練馬や世田谷には感雨器が置かれていないため、弱い雨が降ったかどうか記録に残りません。
感雨器は気象台がある場所か昔測候所があった場所に置かれていることが多いようです。
(データを見たいアメダス観測所を選択するときに赤い二重丸で表示されていた地点です)
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今回紹介したのは1つの観測所で観測された過去データの調べ方でした。
東京都内の全ての観測値について調べる場合は別のページを利用する必要があります。
気象庁HP過去の気象データ・ダウンロードを利用します。
日本全国の観測開始以降の最大降水量は簡単に調べられます。
降水量のほか、気温、積雪量、風速の歴代記録も1ページにまとめられています。
歴代全国ランキング(気象庁HP)
今日や昨日の全国ランキングをまとめたページもあります。
毎日の全国観測値ランキング(気象庁HP)
参考資料
気象庁
過去の気象データ検索
https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/index.php
地上気象観測地点一覧
https://www.data.jma.go.jp/stats/data/mdrr/chiten/sindex2.html