家の購入にかかる手数料・維持費、木材の特徴と用途、知っておきたい用語
家を買うために調べたことをノートにしています。
目次
購入費用と維持費
設計の基礎知識
木材の特徴と用途
中古戸建てのチェック項目
建築用語
参考 : 家を建てるためのリンク集
家にかかるお金
購入時にかかる費用
土地代
不動産取得税
入居後に納税通知書が届く。
減税措置あり(認定長期優良住宅)。
登録免許税
減税措置あり(認定長期優良住宅 / 認定低炭素住宅)。
司法書士への手数料別途。
本体工事費
付帯工事費
外構工事:100万円単位。フェンス・門・駐車場
造園工事
地盤工事
給排水工事・水道引き込み
ガス工事
電気配線工事
契約時の印紙税
引越し代
家具家電代
仲介手数料:上限は購入金額の3%+6万円
地鎮祭
謝礼・お供物代
上棟式
ご祝儀・料理・お供物代
引越し挨拶
維持費 : 年30〜50万円
固定資産税:年に数万〜20万円
固定資産税評価額の1.4%
住宅用地は評価額が軽減される
認定長期優良住宅は5年間半額になる。
(該当しない一戸建ては3年間半額)
都市計画税:年に数万〜10万円
市街化区域を対象に課税される。
税額は自治体によって違う。
上限は固定資産税評価額の0.3%
住宅用地は評価額が軽減される。
保険料(火災保険・地震保険)
地震保険は認定長期優良住宅で割安になる。
耐震リフォームでも割引がある。
屋根の修繕費:10〜30年で100〜250万円
壁紙の張り替え:10〜20年で5〜20万円
外壁塗装:10〜20年で50〜150万円
排水管高圧洗浄:3〜5年で2〜3万円
シロアリ対策:5〜10年で15〜20万円
補助金
家庭用燃料電池システム導入
ZEH補助金(ゼッチ。Zero Energy House)
長期優良住宅化リフォームほか : 国土交通省(外部サイト)
設計
工法
木造軸組工法
柱と梁を木材で組み、筋交を入れて強度を保つ。
間取りの自由度が高い。
2×4工法(ツーバイフォー)
断面が2×4インチの角材と板を組み合わせて箱型を作る。
広い空間が作れ、耐震・断熱性は高い。
壁で建物を支えるため開口部の大きさに制約がある。
木質パネル工法
床・壁・天井に工場で作ったパネルを使う。
工期が短い。
軽量鉄骨工法
構造は木造軸組みと同じ。
柱や梁に厚さ6mm以下の軽量鉄骨を使い、筋交で補強する。
RC造(鉄筋コンクリート)
柱や梁に鉄筋コンクリートを使う。
強度が強く、耐震・耐火・遮音性が高い。
コストは高い。
柱のない壁式と柱と梁を一体化した骨組みを作るラーメン造がある。
鉄骨造
柱や梁に鉄骨を使う。
品質は安定する。自由度は低い。
(プレカット : 材料を工場であらかじめ加工しておく工法)
断熱性能
UA値 : 外皮平均熱貫流率
UA値が低いほど熱が外に逃げにくい。
推奨は0.5(W/K)/m²以下
省エネ基準は寒冷地で0.46。温暖地で0.87。
Q値 : 熱損失係数
外部に失う熱量。
値が小さいほど断熱性能が高い。
現在はUA値の方がよく使われる。
ηAC : 冷房期の平均日射熱取得率
夏に外部からどれだけ日射熱が室内に入るかを示す指標。
値が低いほど日射熱を遮断する性能が高く冷房の効率が良い。
推奨2.7以下(温暖地3.0以下)
C値 : 相当隙間面積
気密性の指標。
単位面積あたりの隙間面積。
推奨0.6cm²/m²
一般的には1.0以下、0.5以下は高性能。
キッチンのレイアウト
I型 : 省スペース。横移動だけで作業できる。
II型 : 振り向くと作業スペース。効率重視。
L型 : 作業スペースを広く取りつつ動線が短い。
U型 : 作業スペースを広く取りつつ収納が多い。
アイランド型 : 四方から使えるため大人数での作業向き。
ペニンシュラ型 : カウンターの端がJ型に突き出す。
屋根と外壁
瓦
原料は粘土。
重い。耐久性が高い。
化粧スレート
原料は繊維を混ぜたセメント。
10年くらいしかもたない。
ガルバニウム鋼板
軽い。耐久性が高い。
窯業系サイディング
原料は繊維などを混ぜたセメント。
断熱・防火性が高い。
ALC
軽量気泡コンクリート。
軽く断熱・耐火性が高い。
タイル
原料は石・砂・粘土。
耐久性が高い。
モルタル
原料はセメント・砂・水。
耐火性が高く安い。
木材の特徴と用途(メリット・デメリット)
安い順に並べています(合板や集成材は省略しています)。
数年前の木材高騰(ウッドショック)の影響もあり、販売価格はかなり変動しているようです。
価格は製材費用や流通コストなどでも変動し、調べた価格の倍以上の例もありましたので、目安価格を削除しました。
ファルカタ
広葉樹
メリット:
軽く加工しやすい
安価
用途:安価な家具
デメリット:
耐久性が低い
湿気を吸いやすく劣化が早い
傷がつきやすい
不向き:屋外、湿気の多い場所
杉(すぎ)
針葉樹
メリット:
比較的安い
軽く加工がしやすい
香りが良い
湿気を吸収・放出し、結露が起こりにくい
防腐・防虫性がある
用途:内装(天井・壁・建具・手すり)、筋交、間柱
デメリット:
耐久性がやや低い
柔らかく傷や凹みができやすい
衝撃に弱い
乾燥で収縮して割れやすい
シロアリに食べられることがある
樹脂が表面に出ることがある
不向き:強度の必要な箇所、外装、頻繁に使う家具、床
松(まつ:パイン)
針葉樹
メリット:
安い
柔らかく加工がしやすい
木目がある
用途:小物や装飾家具向き
デメリット
耐久性が低い
柔らかく傷つきやすい
湿気や温度で劣化しやすい
反りや割れが起こりやすい
日光で変色しやすい
シロアリに弱い
樹脂が表面に出てくることがある
不向き:構造材、重い物を置く棚、頻繁に使う家具、床
桐(きり)
広葉樹
メリット:
軽い
湿度の変化に強く腐りにくい
タンニンを含み防虫効果がある
燃えにくい
用途:タンス、箱、床間の棚
デメリット:
柔らかく強度が低い
傷がつきやすい
割れやすい
高価
アカシア
広葉樹
メリット:
耐久性が高い
摩耗に強い
耐水性がある
用途:床、家具、デッキ
デメリット:
重く加工しにくい
乾燥すると割れや反りが生じることがある
表面には傷がつきやすい
色や木目のばらつきが大きい
檜(ひのき)
針葉樹
メリット:
耐久性が高い
湿気や腐食に強い
防虫・防腐効果が高い
香りが良い
見た目が良い
湿度を調整する効果がある
比較的柔らかく加工がしやすい
用途:柱、梁、水回り
デメリット:
高価
柔らかく傷がつきやすい
乾燥で割れやすい
樹脂が表面に出ることがある
不向き:大きな強度が必要な場所、屋外
レッドウッド
針葉樹
メリット:
耐久性が高い
防腐効果が高い
赤褐色の木目
柔らかく加工が容易
用途:外装、デッキ
デメリット:
高価
耐火性が低い
樫(かし:オーク)
広葉樹
メリット:
耐久性が高い
摩耗に強い
防虫性が高い
切削や接着がしやすい
吸湿性がある
用途:床、テーブル
デメリット:
重い
比較的高価
乾燥すると反りや割れが起こることがある
汚れやすい
中古戸建てのチェック項目
設計・構造
生活環境
採光・通風
ゴミ置き場
雨の日の水はけ
家を買う時に必要な用語
坪
1坪は約3.3平方メートル。
建ぺい率
建ぺい率 = 建築面積の上限 / 敷地面積
敷地面積に対する建築面積の割合。
敷地100平米で建ぺい率60%の場合、建築面積は上限60平米。
容積率
容積率 = 延床面積の上限 / 敷地面積
敷地面積に対する延床面積の割合。
敷地100平米で容積率80%の場合、延床面積の上限は80平米。
延床面積(のべゆか)
建物のすべての階の床面積の合計。
内法面積(うちのり)
壁の内側を測って計算した建物面積。
壁芯面積(へきしん)
壁の厚みの半分を含む床面積。
床スラブ
床の荷重を支える構造床。
内部に碁盤の目状の鉄筋の入った鉄筋コンクリート。
床スラブ上の配管ならリノベーションしやすい。
床スラブを配管が貫通している物件は水回りの移動が難しい。
ベタ基礎・床基礎
ベタ基礎は面で支えて荷重を分散する。
床基礎は点で支える。
床基礎の方が安いが、耐震性や耐久性はベタ基礎の方が高い。
市街化区域・市街化調整区域
市街化区域:市街地または10年以内に計画的に市街化を計画している区域
市街化調整区域:宅地化などの開発を抑制する区域
用途地域
第一種/二種低層住居専用地域
低層住宅・小規模な店を建てられる。
高さは10mまたは12mの制限がある。
小中学校も建てられる。
第一種/二種中高層住居専用地域
中高層住宅や一定の広さ以下の店を建てられる。
3階建て以上も可能。
大学や病院も建てられる。
第一種/二種住居地域
中高層住居専用地域の建物に加え、より広い店を建てられる。
ホテルも建てられる。
準住居地域
住居に加え、道路沿いや周辺の利便性を高める店や事務所を建てられる。
田園住居地域
低層住居専用地域の建物と農業用施設を建てられる。
近隣商業施設
住居も建てられる。
日用品の店や小さな工場を建てられる。
商業地域
住居も建てられる。
銀行・映画館・飲食店・百貨店・小さな工場も建てられる。
準工業地域
住居も建てられる。
軽工業の工場が建てられる。
工業地域
住居や店も建てられる。
どんな上場でも建てられる。
工業専用地域
住宅は建てられない。
認定長期優良住宅
バリアフリー、省エネルギー、耐震性などの基準を満たした住宅。
税の軽減(登録免許税・不動産取得税・固定資産税)がある。
地震保険が割安になる。
認定低炭素住宅
断熱性・太陽光発電・高効率給湯器など省エネ基準の条件を満たした住宅。
登録免許税が軽減される。
容積率が緩和される。
ZEH(ゼッチ)
Zero Energy House
年間のエネルギー消費量をゼロにすることを目指した住宅。
基準 : エネルギー消費量を20%以上削減。再生可能エネルギーによって年間収支ゼロ以上。
建設業許可申請書
県庁で申請すると建設業者が提出した許可申請書等を閲覧できる。
建設業者の施工能力、施工実績、経営内容を確認できる。
所有権移転登記
土地や中古住宅を買った際、所有権が移ったことを示すために行う。
セットバック
建物を立てる際に土地の境界線を後退させて道路の幅を広げる。
建築基準法に抵触する(以下の条件を満たさない)場合に行う。
・宅地の前面の道幅は4m以上
・敷地が道路に2m以上接地
斜線制限
建築物の上部に一定の傾斜を持たせたり高さの限度を規制したもの。
日照と通風を確保するための規制。
全面道路の幅による道路斜線制限や北側斜線制限がある。